まじまくんのことが好きでした。

前向きで明るくて周りのことを考えてて、リスナー一人一人を大切にしてくれていたまじまくんのことが大好きだった。
生放送は、特に雑談枠が好きだったなぁ。ポケモンの鳴き声当てるゲームしようぜwwwとか言い出して全然わからなくてゲラゲラ笑ったり、国旗にめちゃ詳しかったり、ゴエモンのまったりしたBGMとともに「みんな最近どう?」って雑な問いかけから始まる雑談枠が好きだった。ゲームそのものだけじゃなくてまじまくん本人のことが好きな人ばかりで、コメントも彼の声も心地よかった。「○○さん、××さん、17番コメさんいらっしゃい」、とひとりひとりに呼びかけてくれるその優しい声が好きだった。あぁそうだ、あの頃は184コメも読んでいて、誰であろうと変わらずに接してくれていたよね。画面の向こうの私たちを見て話しかけていてくれていた。あたたかみが好きだった。

動画も生放送も楽しかった。彼の笑い声が、歌声が、作った曲が、すべてが好きだった。
私はガチ恋勢ではないけれど、恋よりもっと好きだった。命の恩人だった。つらいときにアンフィニの曲を聴いて頑張れた。彼を知ってから生きるのが楽しくなった。生きる糧だった。
ふざけてるように見せかけて真面目なところも、頑固なところも、熱くなると周りが見えなくなるところも、全部含めて好きだった。いとしい、たいせつなひとだった。


ZZDの事実上の解散、離れていくリスナー、再生数が伸びないのに病んで動画を上げずにマリカ生放送に逃げる日々……見ていて心を傷めることしかできなくて。
私には、交流戦チームを作ってから歯車がどんどん狂っていくように見えた。リスナーをマリカ勢とそれ以外に分けて、お気に入りだけを囲う様子に、外部の人からも動画やYouTubeの生放送枠に「馴れ合いがすごい」「内輪ノリばかりで入りづらい」とコメントされることが度々あった。大好きな彼の動画にそんなコメントがついているのは見ていてとてもつらかった。でも、彼がアンチコメだと怒ってその類のコメントを削除している事実の方が何倍もつらかった。コメントの方が正論だと私は感じていたから。
彼が何を考えているのか、この先どうなりたいのか、分からなくなった。言っていることとやっていることが矛盾しているようにも感じた。
口を出そうとしたのが自惚れだったのかもしれない。彼にとって私はただの一リスナーで、代わりはいくらでもいる。そんなの当たり前のことなのにね。


グッズの制作、大百科の更新、まじまくんの動画を1人でも多くの人に知って欲しくてたくさん広告や宣伝をしてきた。
それだけしかできなかったけれど、少しは役に立てていたのかな。

「クビを突っ込んできた」「噛み付かれた」
その表現に心が折れてしまった。「以上です」と2回言われて話を一方的に切られた。私と話をする気は彼にはないということ。それが最後の事実で、答えだった。


彼のファンというつながりでたくさんの友達が出来た。でも、私は未熟だから、クルーと繋がっていたらきっといつまでも忘れられない。
彼を忘れるためには時間が必要だ。彼を追いかけてきた期間以上の長い時間が。
立つ鳥跡を濁さず。彼は去るもの追わずの人だから、せめて綺麗に去りたい。


今まで本当に楽しかった。
まじまくんのことが好きでした。